今年の2月16日(日曜日)、神戸学院大学の所属であるアメリカンフットボール部「ネイビーシールズ」メンバーの指導によって「フラッグフットボール港島カップ」が第5回チャリティとなり、神戸学院大学のポートアイランドキャンパスで行われました。 今回の試合は両親たちの見守りの中、約170名の小学生が参加しました。寒さに負けずに、小学生たちは元気で試合を楽しんでいる姿を見せてくれました。また、半袖のT-シャツと短いパンツの小学生の姿は少なくありません。 「本学が地域貢献の一環として、子供たちにスポーツのすばらしさや楽しさを知ってもらうために企画実施いたします」というのが本チャリティの目的だそうです。 開会式を終えた直後、昨年カンボジアから来日したタイ・キムホーンさんによって、カンボジアについての簡単なプレゼンテーションを10分間子どもたちに紹介されました。子どもたちは静かに真剣に聞いていました。そして、お父さんお母さんたちもプレゼンテーションに対して、興味を持ったようでした。 本チャリティの試合以外では、家庭で眠っている絵本を寄付してくれるよう呼びかけています。参加者は使えなくなる絵本を持参してくれました。そして、神戸学院大学ボランティア活動基金(VAF)を通して、集まった絵本がカンボジアの子どもたちに届きます。 参加させていただくことによって、私の思いも強く感じました。スポーツ分野がまだ盛んでないカンボジアでは、子どもたちにこういった体験をさせる機会がまだわずかです。学校教育では、運動会という言葉すらあまり耳にしないものです。また、部活動というのも存在しないと言ってもおかしくないでしょう。カンボジアの学校教育はどんなものなのか、簡単に言いますと、授業の時間が終わって、それぞれ自宅でお昼ご飯をとって、希望によっては午後から塾勉強をします。つまり、部活動の時間は存在しないわけです。カンボジアの文部省はこの点に関して着目し、そして見直すべきだと思います。 最後になりますが、私たちを一緒に同行させていただいた甲斐正一先生に感謝しています。私たちは母国語ではない日本語で伝えることはなかなか想いどおりに伝えられないのが事実です。しかし、少しずつカンボジアという国をみなさんに知ってもらいたいのは私たちの願いです。そして、カンボジアの子どもたちと日本の子どもたちが将来お互いに交流できたらもっとうれしいです。 (文章: コン・エン)
「フラッグフットボール港島カップ」
“色鉛筆が村の子供たちに届く”