“色鉛筆が村の子供たちに届く”

チョムリアップ・スオ

(チョムリアップ・スオはクメール語で「こんにちは」という意味です。)

神戸に本社のある株式会社フェリシモさんから2000本程度の色鉛筆のご支援をいただき、その中から昨年(2013年)の春に500本を村の子供たちの手に届けました。

カンボジアでは、義務教育を受けるにも経済的な面で困っている子供たちが沢山います。義務教育とは学費を払わなくていいと思っている方がいらっしゃるかもしれません。しかし、文房具、教科書、制服等々には個人でお金を払わなければなりません。つまり、学校で勉強をするには、学費以外にこういったものが子供たちには大切であります。この大切なものを頂けたということは、カンボジアの子供達にとって非常に嬉しいことでした。

今回、私たちは、株式会社フェリシモさんからいただいた色鉛筆500本を直接村の先生に渡しました。下記の写真は子供たちが色鉛筆で絵を楽しんで塗りつぶしている様子です。現在、Kandal州にある(プノンペン首都から車でおよそ1時間離れている)4箇所の村で移動図書館の活動が行われています(図1)。塗り絵をしたり、 絵を自由に描いたりする時間が移動図書館のプログラムに導入されています。このような時に子供たちが色鉛筆で楽しめます。

色鉛筆一本は使われていなければ単なる一本の色鉛筆。しかし、子供たちにとっては大切で、大事な一本の色鉛筆になると言えるでしょう。子供たちが色鉛筆でカラフルな将来を描いています。きっと彼らにはすばらしい夢があるのでしょう。彼らの将来がどのようになるのか楽しみです。

女性への教育の必要性を訴え、世界的に有名なパキスタンの少女であるMalalaさんが言っています。“One child, one teacher, one book, one pen can change the world.”。そこから私はこのような言葉を作ってみました。子供たちに一枚の紙と色鉛筆を渡すことによって、笑顔とクリエーティビティーが生まれる。と。

ご支援をしていただき、ありがとうございました。

(文章:コン・エン)

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図1

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