アンコール遺跡群

アンコールワット

12世紀前半、スールヤヴァルマン2世が建てたヒンドゥー教寺院。後に仏教寺院となる。第1・第2・第3の回廊と十字回廊、経蔵、中央祠堂とでなるアンコールワットは、アンコール遺跡群の中でも最大級の規模。全体の大きさは東西1.5km南北1.3km

アンコール・トム
大きな町(都)の意味をもつアンコール・トム。周囲12kmをラテライトの城壁に囲まれ、南大門・北門・勝利の門・死者の門・西門と塔を持つ5つの城門があります。南大門、道の両側には、神様と阿修羅に綱引きの縄にされているナーガ(大蛇)が、アンコール遺跡の世界へようこそと出迎えてくれます。

中央のバイヨン寺院には、ポスターなので有名な「クメールの微笑み」と呼ばれる神秘的な観世音菩薩の顔があります。また、第一回廊壁のレリーフには、生活感にあふれている煮炊き、闘鶏や生け贄のシーンなどが描かれています。

フランスにより修復中のパプーオン、当初2002年完成予定と言われていましたが、2005年現在まだ修復中です。王宮内のピミアナカス寺院の急な階段を登ると戦いに勝った兵士たちが凱旋門とした勝利の門を見渡すことが出来ます。

タ・プローム

1186年、ジャヤヴァルマン7世が建てた仏教寺院。後にヒンドゥー教に改宗されたため多くの仏教レリーフが削り取られている。この寺院は発見当時の姿をとどめ、最小限の修復しかされていない。ガジュマルの絡みつく遺跡の姿に自然の力を感じる。